【レポート】2016年9月開催 中小企業向け ビジネスWEB活用セミナー 『狙った成果をものにする!コンバージョン率を高めるポイント&ホームページ診断・相談会』

セミナー概要

プロのWEBサイト改善コンサルタントは、どのような視点でコンバージョン率を高める提案を行っているのか。また効果測定に必要となる目標の設定はどのようにすれば良いのか。

なかなか成果に結びつかず根本的にWEBサイトを作り直そうとしている企業、あるいはこれからコンバージョン率の高いWEBサイトを構築したいと考えている企業にとって知っておきたいポイントを、特定非営利活動法人ITコーディナーター協会『WEB活認定コンサルタント』として活躍する、ITコーディネータ/中小企業診断士の松本年史氏が解説しました。

また第2部として、株式会社チームファクトリー・青木拓也氏による「制作会社が考える コンバーション率を向上させる3つのポイント」と題したミニセミナーも開催。

会場の「ニフティ株式会社 セミナールーム」には、今回で4回目となる松本氏のセミナー常連の方、新しく参加される方がともに多数集結。新しい知識を得ようという熱意に包まれていました。


開催:2016年9月29日
場所:ニフティ株式会社 セミナールーム
共催:ニフティ株式会社・中小企業基盤整備機構
司会:ニフティ株式会社 SMB事業推進部 課長 本宿 圭太
講師:
経済産業省推進資格 ITコーディネータ資格認定者 WEB活認定コンサルタント 松本 年史
株式会社チームファクトリー ディレクター 青木拓也

講演:第1プログラム ニフティ株式会社 SMB事業推進部 課長 本宿圭太
            「ご挨拶とサービス紹介」
   第2プログラム WEB活認定コンサルタント 松本 年史
            狙った成果をものにする!コンバージョン率を高めるポイント
         第3プログラム 株式会社チームファクトリー 青木 拓也
            「制作会社が考える コンバーション率を向上させる3つのポイント
   第4プログラム WEB販促窓口パートナー制作会社によるQ&A座談会

無料ホームページ診断&個別相談会:
   株式会社デモ 細川 俊
   株式会社チームファクトリー 青木 拓也・二瓶 晃
         クリエイティブフレーク 川島 なつ美
   株式会社a2media 山田 篤・寺島 識至

(敬称略・順不同)

IMG_8471.jpg新しい知識を得ようという熱意に包まれたセミナーとなりました。  

WEB構成とコンテンツの見直しが第一ステップ

そもそも「コンバーション」とは何か。直訳すると「転換」とか「変換」という意味ですが、WEBの世界では「見込み顧客から顧客への転換」あるいは「訪問者の見込み顧客への転換」ということになります。つまりWEBサイト上で獲得できる成果のことを指す言葉です。

アクセス数、コンバージョン率、コンバージョン数の関係を数式で表すと

アクセス数×コンバージョン率=コンバージョン数

となります。

つまりコンバージョン数を上げるためにはアクセス数を上げることとコンバージョン率を上げることの2種類の方法がありますが、両者を実現するための手段はそれぞれ異なります。

ですから「コンバージョン率を上げるために、 SNSの活用やSEO対策がしたい」という発想は的外れ。訪問数を上げる努力を行うことは大切ですが、それ以前にWEB構成を見直すことでコンバージョン数が上がることが多いのです。

また言うまでもなく、コンバージョンを得るためにはWEBサイトのコンテンツを魅力化することが欠かせません。これについては過去3回のセミナーで行った自社の強みの分析と、訪問者のニーズを解消するための策を提供する方法を参考にしてください。

IMG_8480.jpgWEB構成を見直すことでコンバージョン数が上がることが多いのです
松本 年史氏)

漏れのない導線設計で、訪問客を逃さない

このような方法でコンテンツの魅力を高めたうえで、コンバージョンを向上させるためのポイントを押さえる必要があります。

まず大切なことは「訪問者に行動を促すための構成や導線を作り、しかも漏れがないようにする」ということです。

ランディングページと違い、通常のWEBサイトは複数のページから構成させており、そこにSNSや他サイトの外部リンクなど、さまざまな経路でユーザーが訪れます。ユーザーは各ページから選択されて、最終的に目的を満たす行動を起こすことになりますので、ページ間での誘導を意識した構成や導線を施さなければならないのです。

そのためのポイントとして理解すべきは、ユーザーが行動を起こすまでの心理的なステップ。

注目を引き→興味を煽り→欲求を喚起して→動機づけして→行動してもらう

コンバージョン率を上げるためにWEBサイトを見直す場合には、自身のWEBサイトの各ページがこの役割のどこに当たるかを分類し、それに漏れがないかの確認を行うことが必要です。

次に考えるべきポイントはキャッチコピー(ヘッドライン)を強力にすることです。ユーザーの興味を煽り、コンテンツを読み進めるための動機づけができる言葉を掲げることで、WEBサイトからの直帰を防ぎます。

  • 商品そのものを売らない!=人は売り込まれるのを嫌います
  • 誰に向かって言っているのか明確に!=読み手を意識した言葉に
  • 意外性を意識!=「へぇ〜」で終わってしまう、当たり前の内容は避ける

これらを意識して、訪問者を惹きつけるキャッチコピーを作り上げましょう。

そして、お客様の声・顧客事例を掲載し信頼性を高めるというポイントも忘れてはいけません。訪問者は同じような悩みや課題を抱えた人・企業が、商品・サービスを手にした後、どのように満足したかを確認したがっています。「お客様の声」を見る時点で、明確な悩みや課題を抱えている可能性が非常に高く、コンバージョンに繋がり易いのです。

手書きで、使用画像で、動画でなどの方法を駆使し、お客様の声(レビュー)を掲載するページを用意してください。WEBサイトを作りこむ際には、ユーザーの操作性、閲覧性を意識した工夫を施さなければなりません。コンバージョン率を下げる要因としては、以下のようなものが考えられます。

  1. 画面表示に時間がかかる→ページスピードは1秒、最低でも3秒以内を目指す
  2. リンクやアクションボタンが読み飛ばされやすい→周囲とのコントラストがある配色・配置・形状に
  3. スマートフォンでの直帰率、離脱率が高い→大量の情報を詰め込み過ぎない
  4. 入力フォームの使い勝手が悪い→項目は必要最小限にとどめ、何を入力すればよいかを明確に示す
  5. 商品購入までの段階が少ない→リスクの無いオファーを提示し、段階的にアプローチする

このようなちょっとした対策を万全にし、快適なユーザー環境を提供することもコンバージョン率を高める有効な手段になります。

次回10月のビジネスWEB活用セミナーでは、集客において肝となる「SEO基本の『キ』とキーワードの選び方」というテーマで解説が行われる予定です。

コンバージョン率を高める3つのポイント

次に登壇した株式会社チームファクトリー・青木ディレクターは「制作会社が考える コンバージョン率を上げる3つのポイント」と題して講義を行いました。

IMG_8517.jpg「コンテンツは、読んでいて面白い「物語チック」に仕立てるのが有効
(青木 拓也氏)

1. 滞在時間を意識したコンテンツの作成
サイトへのアクセス数よりも、ユーザーの滞在時間を通じて、コンテンツやメディアの価値を評価すべきという考え方「ビューアブル・インプレッション」が話題になっています。
あるアメリカの企業の調べでは、WEBサイト上に流れる広告の視認可能時間が40%向上すると、売り上げが75%上がったと発表しました。

2. ストーリー性をもたせたコンテンツ
人間の脳が情報処理する際には、ストーリー性のあるものが最も効率がよいとされています。テキストコンテンツを制作する際には、読んでいて面白い「物語チック」に仕立てるのが有効です。専門用語を使わず、わかりやすい言葉やテキストを補う画像を活用したコンテンツ制作を心がけましょう。

3. ソーシャルバリテーション(社会的な評価)の活用
人は「自分が初めて」の行動よりも、すでにほかの多くの人がやっている行動の方が起こしやすいものです。特に集団行動が得意な日本人ユーザーでは顕著です。この点から、ECサイトではレビューの件数が多いほど社会的な評価が高いと考え、自分も試してみようというユーザーを増やします。また、あえてネガティブなレビューも載せることで、逆にそのレビューの信頼度を高めることができます。

もしこの3つのポイントが「使える!」と感じたのであれば、ご自身のWEBサイト制作に生かしていただきたいと思います。

 

WEB販促の窓口パートナー企業による、白熱座談会

休憩後、今回のセミナー講師の松本氏に加え、WEB販促の窓口パートナー企業による恒例の座談会が行われました。

テーマ1: 顧客の事例を掲載することで、競合にネタや顧客を取られてしまわないのか?
株式会社a2media・寺島氏/顧客事例は、新規顧客獲得のための重要なフックとなる。しかし載せる際には、載せられる側への確認を万全にし、載せる情報を吟味する必要がある。

IMG_8536.jpg(a2media・寺島氏

テーマ2:直帰するユーザーが多い場合の有効な対策は?
クリエイティブフレーク・川島氏/最近はスマホユーザーが検索した際、それがスマホ対応ではないことで直帰される事例が多い。スマホ対策の見直しも有効な手段のひとつ。

IMG_8551.jpg(クリエイティブフレーク・川島氏

テーマ3:ストーリー性を持たせる WEBサイトの基本構成は?
株式会社チームファクトリー・二瓶氏/ユーザーがどんなキーワードで検索してくるページなのかを意識し、それに対して回答となるストーリーを描くことを考えれば、自然とWEBサイトの構成は出来上がる。

IMG_8568.jpg株式会社チームファクトリー・二瓶氏

テーマ4:ランディングページの上部にボタンは必要?
株式会社デモ・細川氏/解析してみると、ページ上部からのコンバーションも高いのは事実。商品特性を良く知っている人にとっては、コンテンツを読み進む前にボタンを押すケースも少なくない。

IMG_8547.jpg
(株式会社デモ・細川氏

 次回は、1027()「ニフティ株式会社 セミナールーム」で開催されます。次回も松本年史氏が「SEO基本の『キ』とキーワード」という内容で解説します。ご興味のある方は、引き続き『WEB販促の窓口』やfacebook等での告知をチェックしてください!

「WEB販促の窓口」は御社に最適なWEB制作会社を無料でお探しします 詳しく見る