【レポート】2016年8月開催 中小企業向け ビジネスWEB活用セミナー 『これだけは知っておきたい! 集客できるWebコンテンツの設計方法とは &ホームページ診断・相談会』

『これだけは知っておきたい! 集客できるWebコンテンツの設計方法とは&無料ホームページ診断・相談会』概要

集客できる WEBサイトとは何か。それは「誰に向かって」「何を」「どのように」伝えるか、わかりやすく整理する手法「コンテンツ設計」がしっかり形になっているWEBサイトと特徴付けることができます。

その方法について、中小企業を中心に広くコンサルティングを提供し、特定非営利活動法人ITコーディナーター協会『WEB活認定コンサルタント』として活躍する、ITコーディネータ/中小企業診断士の松本年史氏がていねいに解説を行いました。

また今回は第2部として、株式会社デジタルファーム・田中亨氏による「制作会社が考える 集客できるコンテンツ設計」も開催。
会場の「ニフティ株式会社 セミナールーム」は過去最高人数の参加者で埋まり、急遽席を増設。このテーマの関心の高さが伺えました。


開催:2016年8月25日
場所:ニフティ株式会社 セミナールーム
共催:ニフティ株式会社・中小企業基盤整備機構
司会:ニフティ株式会社 SMB事業推進部 課長 本宿 圭太
講師:
経済産業省推進資格 ITコーディネータ資格認定者 WEB活認定コンサルタント 松本 年史
株式会社デジタルファーム 代表取締役 田中 亨

講演:第1プログラム ニフティ株式会社 SMB事業推進部 課長 本宿圭太
            「ご挨拶とサービス紹介」
   第2プログラム WEB活認定コンサルタント 松本 年史
            「これだけは知っておきたい!集客できるWebコンテンツの設計方法とは」
         第3プログラム 株式会社デジタルファーム 田中 亨
            「制作会社が考える 集客できるコンテンツ設計
   第4プログラム WEB販促窓口パートナー制作会社によるQ&A座談会


無料ホームページ診断&個別相談会:
   株式会社デジタルファーム 浅川 倫之
   株式会社チームファクトリー 中井 美緒
         株式会社ホワイトボード 橘田 孝一
   ジェイ・ライン株式会社 知野見 純

(敬称略・順不同)

DSC_0007.jpg約60名の方にご来場いただき、満員御礼となりました。 

 

集客できるコンテンツ設計のプロセスとは

そもそもWEBサイトにおける「コンテンツ」には、次の2つの目的があります。

  1. サイト運営者の目的を達成させる
  2. お客様の問題解決や欲求を満足させる

1に関しては言わずもがなですが、実はコンテンツ制作で忘れられがちなのが2の目的。作り手のやりたいこと、伝えたいことを全面に出しすぎて、お客様の目線が欠けてしまうことが多いのです。

コンテンツが「お客様の問題解決や欲求を満足させる」ための情報になるためには、どんなお客様をターゲットとし、そのターゲットがどんなニーズを持ち、そのニーズを満たすために何をどのように伝えるかを整理する必要があります。

どんなターゲットを見据えてWEBサイトを展開していくかを定める市場の絞り込みに関しては、過去のセミナーで学んだ通り、自社の強み、競合他社の状況、顧客ニーズの分析が大切。
詳細は6月セミナーレポートからご覧になれます

それを抑えたうえで、集客できるコンテンツの設計は次のようなプロセスで行います。

  1. ターゲット(ペルソナ)を考える
  2. ニーズを考え掘り下げる
  3. ニーズを潜在ニーズ・顕在ニーズに分ける
  4. ニーズに対する解消策を考える
  5. 解消策をコンテンツ化する

DSC_0010.jpg「お客様の問題解決や欲求を満足させるコンテンツであることを忘れてはならない」
松本 年史氏)

ニーズを明確化する「ペルソナ」

「集客できるコンテンツ」の基本は、検索ワードで導かれたターゲット(ペルソナ)に「ニーズにマッチする情報」と「目的が果たせる理由」が明確に表現されていることにあります。

しかしお客様の欲求は千差万別であり、そのすべてに応えることはできません。そこで大切なのが WEBサイトがどのペルソナのニーズに対応していくのかを決めること。

たとえば「スーツが欲しい」というニーズに対しては、それをデザイン・価格・使用状況で絞り込み「高級感のある上物のスーツが欲しい」という層に応える方針を立てるべきなのです。
これにより、

  1. ペルソナの実態に対する理解が深められる
  2. 「思い込み」「関係者間の意識のズレ」を防げる
  3. 同じ顧客像を常に意識できシナリオの質が高められる
  4. 価値観の多様化とニーズの細分化に対応できる

というさまざまな効果が期待できます。つまり、お客様の視点でお客様のニーズに応えるコンテンツ像を浮かび上がらせ、それを共通言語としてチーム内で共有することでWEBサイト全体の方向性を明確にすることができるのです。

潜在or顕在ニーズで解決策を振り分ける

ペルソナの設定により、ターゲットとニーズを深堀した後は、浮かび上がったニーズを「潜在ニーズ」と「顕在ニーズ」に分ける作業に入ります。潜在ニーズ・顕在ニーズについては、前回のセミナーで詳しく説明されました。
詳細は7月セミナーレポートからご覧になれます

なぜニーズを振り分ける必要があるのか。それはそれぞれのニーズに対するアプローチの仕方がまったく異なるからです。

スーツ購入の例では「フルオーダーでイタリアンスタイルのスーツが欲しい」というように明確なニーズ(顕在ニーズ)を持つターゲットに対しては、スタイル別検索やブランド別検索、オーダースーツの提案など具体性のあるコンテンツを、「生地や仕立ての良し悪しを知りたい」「金額と品質の関係を知りたい」という、まだ購入に至る前段階の潜在的なニーズを持つターゲットに対しては「良いスーツの見分け方と費用」など購入への興味をより高めるコンテンツを用意するという具合です。

潜在ニーズの段階にあるターゲットに対し、購入に向けた具体的なアプローチばかりを展開すると、押し付けがましさを与え、購入はおろかサイトから離脱してしまうことも考えられます。リアル店舗での買い物で「ちょっと見るだけ」というお客さんにしつこく商品を勧めてくる店員が敬遠されるのと同じ論理です。

ターゲットのニーズを、「潜在」から「顕在」へと少しずつ変化させていくことで、実際に買い物をするときに自分のWEBサイトを思い出させるようにすることが大切なのです。

次の工程としては、制作会社とともにサイトマップやワイヤーフレームを検討する作業になりますが、ここまでの作業はWEBサイト主催者が自身で行うべき。そうすることでニーズやターゲットが明確になり、制作会社とそれらを完全に共有した状態で実務的な段階へと進むことができるからです。

この後セミナーでは、松本氏が実際のコンサルティング現場で使用している「マーケティングシート」「コンテンツ設計ワークシート」を使って、実践的なワークを展開。潜在ニーズ・顕在ニーズの洗い出しと、それぞれの解消策の考察、そしてそれを実際のコンテンツ設計に落とし込むためのポイントを学びました。

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次回9月のビジネスWEB活用セミナーでは、コンバージョン達成の確率を高めるポイントや、効果測定に必要となるコンバージョン目標の設定方法について解説される予定です。

制作会社が考える 集客できるコンテンツとは?

引き続き、Web販促の窓口パートナー企業である株式会社デジタルファームの田中亨氏による「制作会社が考える 集客できるコンテンツ設計」と題したミニセミナーが行われました。

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  • あらゆる商売において、ターゲットのニーズを想定し対応することは大切ではあるものの、実際には想定以外の層に支持されたり、想定以外の使用方法で人気が出たりと、それが読み通りに進まないことも少なくありません。つまり自社の商品やサービスの価値は、案外自社では気がつかないもの。時には自社の商品がどのように使われているか、なぜ自社の商品やサービスを選んだのかをお客様に率直に聞き、自社の価値を再発見、再構築することが大切です。

  • Webサイトはあくまで「箱」。主役はそこで展開する商品やサービスです。中身に魅力がなければ、いくら箱の見栄えを良くしても売れることはありません。

  • 競合との価格競争を避けるには、商品やサービスの「価格」より「価値」を訴えるべき。価格やスペックしか出さなければ、それらで比較されるのは当然のこと。お客様の声(実例集)を使い、より客観的に安心・安全を中心とした価値の提供に努めるべきです。

以上のような内容を、ユーモアを交えた約10分の講演でわかりやすく語りかけました。

WEB販促の窓口パートナー企業による、白熱座談会

休憩後、今回のセミナー講師の松本氏に加え、WEB販促の窓口パートナー企業による座談会が行われました。

テーマ1: エンドユーザーを繋ぎとめるための方法は?

株式会社ホワイトボード・橘田氏/顧客管理データを充実させ、お客様との接点を記録。回数や内容が乏しければそこをフォローする。

DSC_0042.jpg(ホワイトボード・橘田氏

テーマ2:自社の強みを、Webサイト内のどの位置に掲示すべきか?
株式会社デジタルファーム・浅川氏/実例紹介のページを設け、その中で自社の魅力をお客様に語ってもらう方法が有効。

DSC_0051.jpg(株式会社デジタルファーム・浅川氏

テーマ3:アクセスはあるのに、コンバーションにつながらない。どうすればよいか?
ジェイ・ライン株式会社・知野見氏/ゴールページ(例えば購入ページ)への導線が正しく設定されているか。離脱率なども分析し、シンプルにゴールへと導く対策を。

DSC_0047.jpg(ジェイ・ライン株式会社・知野見氏

テーマ4:分野の異なる複数の商品を扱うWebサイトのPRはどのようにすればよいか?
株式会社チームファクトリー・中井氏/検索エンジンはページごとの内容も重視する。商品ごとの専門サイトを作ってみては。1ページもののランディングページでも可。

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(株式会社チームファクトリー・中井氏

テーマ5:越境ECの成功のポイントは?
ジェイ・ライン株式会社・知野見氏/商習慣やネットリテラシーは国によって大きく異なる。信用できる現地のパートナーを確保し、各国で有効なターゲットへのリーチ方法を知ることが大切。現地語でWebサイトを作るだけでは成功しない。

松本氏/現在は越境ECに対してさまざまな補助金が出ている。それを活用するチャンスである。

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無料ホームページ診断&相談会では、事前予約の段階で10社以上の企業様が申し込みをされており、こちらも満員御礼の相談会となりました。

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次回は、9月29日(木)「ニフティ株式会社 セミナールーム」で開催されます。今回と同じ松本年史氏が「狙った成果をものにする!コンバージョン率を向上させるポイント」という内容で解説します。ご興味のある方は、引き続き『WEB販促の窓口』やfacebook等での告知をチェックしてください!

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