【レポート】2016年5月開催 EC戦略セミナー『ネットショップ運営者のためのワークショップ&ECサイト診断・相談会』

2016年EC戦略セミナー ネットショップ運営者のためのワークショップ

仕入れ、ネットショップ制作、顧客対応、人材育成など、ネットショップ運営における悩みは多岐にわたります。加えて、インターネット上にはいろんなショップが溢れて、お客様に自社ショップを選んでもらうための「集客」は至難の技と言われています。

そこで今回のテーマは「集客」。情報量が爆発的に拡大し、もはや検索という手段が有効ではなくなりつつあるこの時代に、自社のWEBサイトにお客様を集め、売り上げ拡大につなげる秘策はあるのでしょうか。参加者同士が意見交換を行うワークショップ形式で、効果的な集客施策のヒントを探りました。

「ニフティ株式会社 セミナールーム」の会場内に5つのグループが設けられ、各グループにファシリテーターとしてWEB販促の窓口のパートナー企業である制作会社が1社ずつ加わる新しいスタイルが試みられました。

seminar_20160524_1.jpg5グループが設けられそれぞれのグループにファシリテーターが入りました。

さまざまな分野のWEBサイト運営者を対象に、これまで数多くのワークショップを開催してきた講師の櫻木諒太氏。「スクール形式ではなく、ワークショップ形式にこだわるのは、グループ内での他の参加者の発言に対して『なぜ他の人は、このような考え方をするのだろうか?』という疑問を持つことが、案外自分の商売の壁を突破するヒントにつながるため」と語ります。

今回のワークショップも、桜木氏による講義の間に4回のディカッションタイムを設け、グループ内での気づきを促す意見交換が行われました。


開催:2016年5月24
場所:ニフティ株式会社 セミナールーム
主催:ニフティ株式会社
共催:中小企業基盤整備機構
司会:ニフティ株式会社 SMB事業推進部 課長 本宿圭太
講師: 一般財団法人ネットショップ能力認定機構 研修コーディネーター 櫻木 諒太
ファシリテーター:
   株式会社Second floor:山口 靖弘 ・森山 砂葵
   株式会社デジタルファーム:田中 亨
   株式会社TABCODE:新田 洋祐
   株式会社ホワイトボード:楠田 孝一

(敬称略・順不同)


 

「情報の砂一時代」を知ることが第一歩

2010年、ネットに流れる年間の情報の量は「ゼダバイト(ZB)」の時代を迎えました。これは世界にある砂浜の粒子と同じ程度の数といわれています。そんな膨大な情報の砂浜の中では、発信したい情報は砂つぶ1つ程度の存在に過ぎません。広告などの手段を用いて、少しでも目に付きやすくする工夫を施したとしても、その一粒の砂を赤く塗った程度にしか目立たせることはできないのです。これを『明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 (講談社現代新書)』の著者である佐藤尚之氏は「情報の砂一時代」と表現しています。

seminar_20160524_2.jpg砂一時代前/後の層に効果的、効率的に情報を届かせる方法を考えることが大切(一般財団法人ネットショップ能力認定機構  櫻木 諒太氏)

そもそも情報とは、それがどんなに魅力的なコンテンツに関するものであっても、経過する時間のなかで人の記憶から押し出されてしまうもの。 櫻木氏は「多すぎる情報の量」と「忘れられる運命にある情報」という2つの現実を受け入れ、「砂一時代」に情報を届けることの絶望感を認めた上で、それでも効果的、効率的に情報をユーザーに届かせる方法を考えることが大切であると説明しました。

砂一時代前/砂一時代後の層を切り分けるプランニング

日本では日常的にインターネットを使用している人の数が約7,400万人に達していますが、その反面、日常的には使用していない人も約2,400万人存在しています。またgoogleYahooなどの検索エンジンを利用している人は約4,700万人いますが、利用していない人も6,000万人〜7000万人存在しています。

これらの事実により、現代は情報の砂一時代ではあるものの、インターネットから積極的に情報を得ていない、いわゆる「砂一時代以前の人」も相当数存在していることがわかります。
櫻木氏は、情報を伝えるためのプランニングでは、この「砂一時代の人」と「砂一時代以前の人」に層を切り分け、それぞれに対して効果的な手法の導入を意識するようにと強調しました。

 

情報のリーチ方法と情報の質を検討する

情報を伝えるためのプランニングには、3つのリーチ方法があります。

  1. 直接リーチ……商品やサービスに関する情報を不特定多数に直接発信する。
    →メールマガジン、ネット広告など
  2. 間接リーチ……エンドユーザーの友人、知人を介し、求めている情報を発信する。
    →口コミ
  3. オーガニックリーチ……信頼できる人の口から、興味がもたれそうな情報を発信する。
    →有力ブロガーのブログ、FBなど

砂一時代では、直接リーチの方法で情報は伝わりません。もっとも効果的なのは間接リーチで、次にオーガニックリーチとなります。 これらのリーチ方法をターゲットに合わせて検討した上で、

  • 知りたいと思う有益な情報になっているか
  • 探されやすい内容になっているか
  • シェアされやすい情報になっているか

を考慮し配信するようにと、櫻木氏は力説しました。

集客のための「魔法の杖」はない

seminar_20160524_4.jpgファシリテーターの株式会社Second floor 山口氏を中心にディスカッションが進みます。(向かって右)

これまで紹介したような「砂一時代」に対応する情報発信方法を念頭に入れることは確かに重要であるものの、櫻木氏は「WEBサイトの集客に成功するための『魔法の杖』はない」と語ります。成功しているWEBサイトに共通しているのは「やるべきことを、きちんとやっている」という点です。

例えば次のような「集客の基本5つの施策」を、優先順位を決め、行動計画に落とし込み、効果検証をし、改善するというサイクル通りに実行すること。それが成功と失敗を分ける鍵になるといいます。

【集客の基本5つの施策】

  1. 直接サイトにアクセスしてもらう→例:チラシ、フライヤーなど
  2. 検索エンジン経由で「無料」で来てもらう→例:SEO対策など
  3. SNS経由で来てもらう→SNS対策
  4. その他のサイトから来てもらう→ Merry、Naverまとめなど
  5. 広告を出して来てもらう→リスティング広告など

しかしそれでも、自分が発信する情報がターゲットに届いているか不安になった場合には
“情報を受け取った相手の笑顔が想像できるか”
というシンプルな思考に立ち返り自問自答してみましょうと参加者に呼びかけました。

seminar_20160524_3.jpgファシリテーター株式会社デジタルファーム 田中氏のグループでは笑いもある和やかな雰囲気でのディスカッションでした。(向かって右)

ワークショップは、途中グループ変えを挟んだことで、たくさんの初対面同士が和気藹々と意見を交わす明るい雰囲気が育まれました。
また終了後は、櫻木氏とファシリテーターを務めた4社の担当者による「ホームページ診断・相談会」が行われ、自社のWEBサイトを画面で指差しながら、具体的な相談をする参加者の真剣な表情が見られました。

seminar_20160524_5.jpgファシリテーター株式会社TABCODE 新田 洋祐氏のグループでは丁寧なディスカッションが繰り広げられています 。(向かって左)

seminar_20160524_6.jpg株式会社ホワイトボード 橘田 孝一氏による無料ホームページ診断&個別相談会(向かって左)

 次回の開催WEB戦略セミナーは、616()に「ニフティ株式会社 セミナールーム」で開催されます。テーマはWebサイト設計の第一歩! 競合分析で解る! 自社の「強み」の掘り起し方』。ご興味のある方は、引き続き『WEB販促の窓口』やfacebook等での告知をチェックしてください。 

次回の開催にも、ぜひご期待ください!

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